「目立たない」矯正装置
インビザライン

矯正治療では、いかに目立たないようにするかが最大のテーマです。当院ではマウスピース型の矯正装置として、「インビザライン」で治療します。透明なマウスピースタイプで、交換しながら歯列を正しい位置に導きます。
メリットは食べ物の制限を受けず、食後の歯磨きや装置の洗浄も手軽にできることです。その一方で装置をつけるのは患者さんで、矯正に関して自己管理が必要になります。歯科医の指示通りに行わないと、治療期間が長期化する可能があります。
患者さんに専用のマウスピースを作製します。歯科医院で歯型を取る必要があります。ただ、インビザラインの場合は、通常で1回歯型を取れば問題ありません。まれに複数回の歯型を取って修正する場合もあります。
最新式の3次元画像化技術とCAD/CAM技術を駆使し、各治療ステージごとのマウスピースを作製します。そのため、来院ペースは6~8週に1回と、多忙な方にも最適です。
インビザラインは取り外しが簡単

インビザラインは簡単に取り外しできます。食事も自由にできるのがメリットです。洗浄も容易にでき、衛生面も心配無用です。
装着には違和感もなく、会話にも不都合が生じません。1回あたりの歯列の移動量は、0.25㎜と極小とあって負担がかからず、痛みもほとんどありません。
こんな方がインビザラインを
利用しています
なるべく気付かれにくい
矯正治療がしたい方
素材は無色透明の薄い医療用プラスチック製です。装着していることが周囲の人に気づかれにくいのが、メリットの一つです。仕事で人と接する機会の多い方、高い美的意識をお持ちの方、スポーツをする方、楽器を吹く方ら、さまざまな方に対応できる矯正法です。
今までどおりの食事を楽しみたい方
食事を違和感なく楽しみたい方にとっても最適です。従来のワイヤを装着する歯列矯正は、食べカスがワイヤにたまったり、場合によってワイヤが外れたりすることがあります。このようなリスクを抱えると、ストレスにもなりかねません。治療中でも、食事を楽しめます。
金属アレルギーの方
金属を一切使用しない医療用プラスチックのため、安心して矯正治療が受けられます。
セルフコントロールが出来る方
インビザラインは、患者さんご自身でマウスピースの着脱をしなければなりません。1日22時間以上の装着時間をきちんと守り、治療方針にのっとった自己管理の徹底が大切です。簡単な着脱がメリットに挙げられますが、定められた用法を守らなければ、治療が長期化する可能性が生じてきます。
痛みが少ない矯正治療をご希望の方
従来のワイヤーによる矯正治療は、ワイヤーを締めるため、痛みを感じやすくなる場合があります。インビザラインは人力では難しい、ミリ単位の精密さで歯列を移動させることができます。矯正治療の中では、最も傷みを感じることが少ないです。
通院回数を少なくしたい方
一般的な矯正治療では、月に1回程度の通院が必要となりますが、インビザラインでは、ご自身でマウスピースの交換を行うため、数ヶ月に1回の来院でOKです。
インビザラインを利用して
失敗しないためには
マウスピースの決められた装着時間を必ず守りましょう
インビザラインは、治療計画通りの装着時間を守ることが大切です。
注意するのは、お子さんの場合です。マウスピースを自分で脱着できるため、保護者の方に装着状況のチェックをお願いしています。計画通りに装着しないと、治療期間が長期化する場合もあるからです。
効果的な矯正をするため、装着時間を守ることが大切です。
口腔内をきれいに保ちましょう
インビザラインの効果を最大限に高めるためには、口腔内衛生に気を配ることも大切です。
ほかの矯正具よりも歯磨きがしやすいので、食事ごとの歯磨きを心がけましょう。
コーヒー、ジュースを含むちょっとした飲食のあとも、うがいなどで口をゆすぐことが大切です。また、就寝中はむし歯の活動が活発になりますので、就寝前の歯磨きも徹底しましょう。
マウスピースの交換時期を守りましょう
検査時に専用の3Dシミュレーションで治療計画を策定します。治療開始時は2週間に一度のペースで来院していただき、治療期間ごとに新しいマウスピースと交換します。治療が進むと、1カ月から数カ月に一度の来院ペースになります。
歯列は移動するため、それに適合するマウスピースが必要になります。必ず決められた時期に、マウスピースを交換しましょう。
表側、裏側の矯正治療と
インビザラインの比較
表側からの矯正治療とインビザラインの比較
マウスピース型の矯正が困難なケースもあります。
マウスピースによる矯正治療は通常、中等度までの歯列の乱れ、歯間のすき間を埋めるために使用します。
不正咬合では補助装置を使うことで、さまざまな症例にも対応できます。補助装置やマウスピースの使用の有無について、受診時にご説明させていただきます。
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表側からの矯正治療 | インビザライン | |
---|---|---|
見た目 | 矯正装置が見える | 透明なマウスピースで分かりづらい |
取り外し | 自分で脱着できない | 自分で脱着できる |
金属アレルギー | 金属アレルギーのある方は要相談 | 金属アレルギーの心配がない |
症例 | ほぼ全症例に対応可能 | 症例によっては対応が困難になる |
衛生面 | 歯磨きがしにくい | 取り外しができるので歯磨きがしやすい |
通院期間 | 月に1回程度 | 2週間から数カ月の間隔 |
痛み | 初の装着後に4~5日間痛む | ほかの矯正具に比べて少ない |
歯の削合 | ほぼしない | 1カ所0.25㎜程度必要な場合がある |
裏側矯正との比較
裏側矯正治療はインビザラインと同じく、矯正治療が目立ちません。この2つの矯正治療に関して、初診時に多くの患者さんが選択を相談されます。患者さんのライフスタイルや口腔内環境の差異によって、選択するケースもあります。それぞれに特徴がありますので、カウンセリングを通してご説明させていただきます。
横にスクロールできます。
裏側からの矯正治療 | インビザライン | |
---|---|---|
見た目 | 大きく口を開けない限り分からない | 近くで見ると分かる |
取り外し | 自分で脱着できない | 自分で脱着ができる |
症例 | ほぼ全ての症例に適用可能 | 症例によって適用が困難 |
衛生面 | 歯磨きがしにくい | 取り外しができるので歯磨きが容易 |
通院期間 | 月に1回程度 | 2週間から数カ月の間隔 |
痛み | 初の装着後に4~5日間痛む | ほかの矯正具に比べて少ない |
歯の削合 | ほぼしない | 1カ所0.25㎜程度必要な場合がある |
治療の流れ
1.無料相談

無料でインビザライン矯正の相談を受け付けています。実際に歯並びを見せていただき、治療期間や費用の目安をご説明します。疑問点、不安に思うことなどがあれば、お気軽にご相談ください。
2.精密検査

X線撮影や歯型を取って、詳細な資料を作成します。この資料を基に、患者さん各自の最適な治療プランを決めます。
3.初期治療

マウスピース型の矯正器具をつける準備に入ります。むし歯や歯周病のある方は、この段階で治療します。抜歯は極力、行いません。歯科衛生士による歯磨き指導も実施します。
4.治療計画

デジタルスキャンニングによって、歯の状態を専用ソフトを用いてシミュレーションします。治療開始から完了までを行います。自分の歯がどのように動いていき、正しい位置に移動するのかを、立体的なアニメーション画像によって確認ができます。治療方針のご承諾後に、矯正期間や料金などが正確に決まります。
当院ではiTero(アイテロ)という機器を活用し、口腔内をスキャンしてデータ化するデジタルスキャンニング装置を活用しています。従来の歯型を取る作業よりも、正確でスピーディーにデータを送信できます。
シミュレーションで作成した設計データを基に、アメリカなどの海外の工場でマウスピースを作ります。完成まで2~3週間かかります。患者さんのマウスピースは症例によって異なりますが、通常で15~35個程度になります。
従来はマウスピースが届くまで1カ月ほどかかっていました。iTero導入後は2週間ほどで期間が半分に短縮されたのがメリットです。
5.治療開始

来院ペースは6~8週間に1回のペースです。担当歯科医の指示によって、マウスピースの交換は2週間ごとに交換していきます。治療期間は通常で2~3年程度かかります。マウスピースの装着は、1日20時間以上が目安になります。飲食や歯磨き時以外は装着するようにしましょう。
6.保定期間

きれいな歯並びを持続するため、1~3年を保定装置(リテーナー)を装着します。せっかく歯列を改善しても、舌のくせなどの口腔内環境によって、元に戻ってしまうことを防ぐためです。
当院で使用する保定装置は、「ビベラリテーナー」を導入しています。アメリカのアライン・テクノロジー社製で、同社ではインビザラインも開発・製造しています。定評のある保定装置です。
ほぼ透明で目立たなく、高い耐久性もあり、取り外し可能なマウスピース型の保定装置です。装着後、2~6カ月に1回の来院で、かみ合わせや歯の状態をチェックします。